2007年・チョコレートのトレンド


秋の気配も深まり、そろそろチョコレートを味わう季節になってきました。
今シーズンのチョコレートのトレンドは・・・・・・


(1)Madagascar/マダガスカル

シングルプランテーションのチョコレートが注目を集める中、ヴェネズエラを始めとする南米のカカオ豆は、需要と供給のバランスが崩れ、生産性向上を余儀なくされてしまい、結果として豆が荒れてしまったため、各チョコレートメーカーの注目は、マダガスカルにシフトしてきているといいます。今季はマダガスカルのカカオがトレンド、各メーカーとも前面に出してくると言われています。とはいうものの、マダガスカルは小さな島国(日本の約1.6倍の面積)、このままいけば当然供給が追いつかなくなり、南米同様に生産性を高めるために交配が繰り返されるのは必死。純血のクリオロ種はまさに争奪戦となることが予測されます。

注目しているのはカルマ社の「マダガスカル」(65.6%)。特上のマダガスカル産クリオロ種単一豆で作るピュアなチョコレートで、とてもおいしくて気に入っています。マダガスカル産クリオロ種を使ったチョコレートとしては、ヴァローナ社の「マンジャリ」(64%)がよく知られていて、フルーティーな、ベリー系のフルーツを感じさせる香りと酸味が高い評価を受けていますが、「マダガスカル」は、過度に表現し過ぎず、セミドライフルーツのような香りと酸味が味わえます。フルーティーではあるけれども、ドライプルーンやレーズンのような香りと酸味。これこそが、マダガスカル産クリオロ種本来の香りであり、酸味。「マダガスカル」で作る、ボンボンショコラのアロマをお楽しみください。


(2)Slitti/スリッティ

そして今シーズン、もうひとつおすすめしたいのは、イタリア「スリッティ」社のチョコレート。1969年にコーヒーの焙煎工房として設立されたスリッティ社は、中世ルネッサンスの都フィレンツェと斜塔で名高いピサとの中間あたり、モンスーンマノテルメという町にあるチョッコラートとカフェの専門店。自店で焙煎から製造まで完全に手作りで行う、まさに僕が理想とするお店です。チョコレートは、フランスの繊細なイメージとは違い、イタリアならではの粗野な感じは否めないのですが、個性的で、どういうチョコレートを作りたいと思って作ったのかがまっすぐに感じられて、その手作りの良さ、温かさが伝わってくるチョコレートです。

僕がとても気に入ったことを、創業者の息子さんで、1988年にチョコレート作りを始めたアンドレア・スリッティ氏は、「日本のチョコレート職人も認めてくれた」ととても喜んでくださっているそうです。このスリッティのチョコレート、スイートの「グランカカオ73%」とミルクの「ラッテネーロ45%」をタブレットにしました。ぜひ味わってみてください。特におもしろいと思うのはラッテネーロ。カカオ分の高いミルクチョコレートのシリーズで、45%、51%、62%、70%のミルクチョコレートを作っています。自分で作るからこそ、思い描く個性的なチョコレートを作ることができる。僕の夢である、自分の店で原材料からチョコレートを作る本物のチョコレート屋。職人として共有できる思いがたくさんあります。

2007年のチョコレートシーズン、PBのショコラにどうぞご期待ください!


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