7月5日神戸・北野の「レストラン ジャンティ・オジェ」でフランス料理・日本料理・中国料理、菓子、パンの5人シェフが腕を奮う「夢の饗宴レストラン」が催され、「レストラン ジャンティ・オジェ」の高柳好徳シェフ、神戸「四季の味どころ 一宗」の宗 武志料理長、大阪「青冥」の熊野常光料理長、神戸「ブランジェリー コム・シノワ」の西川功晃シェフ、そして白岩シェフがデザートを担当しました。



MENUを紹介すると、まず日本料理「先付八寸盛」(青梅入り胡麻豆腐、空豆うに焼、稚鮎の汐焼、芋・蛸・南瓜、洋人参のムース、いか墨入り和風焼売、鱧寿司、酢取みょうが)、次にフランス料理「フォアグラのブリュレ仕立て、夏野菜と車海老のマリネ、サーモンのムース添え」、中国料理「小龍包子とフカヒレ姿煮込み」、そして「フランス産窒息鴨のロースト、フレッシュ黒すぐりのソース、蓮根のクネル、ポワローのワイン蒸し、香草のピュレ、サマートリュフ」、さらに「冷製坦々?スペシャル」と盛り沢山。

それぞれの料理に合わせ、日本料理には「紫蘇の風味のフォカッチャ」、フランス料理には「オリーブオイルとレーズンのバゲット」、中国料理には「ユウティオ風バゲット」のパンが添えられました。饗宴の最後は白岩シェフのデザートが締めくくります。「水茄子のコンポート」「アマレットとショコラのグラスの盛り合わせ」、そしてプティフールとショコラ。さらにお土産として西川シェフから「パン・ド・カンパーニュ」「オレンジとグレープフルーツのパネトーネ」「ラスクシューレ」が手渡され、まさしく贅沢な美食の競演となりました。

料理に合わせてシェフがひと言解説を加えつつ進んでいく構成。料理を味わいながらシェフの話に耳を傾け、また料理を口に運ぶ。料理をじっくりと楽しんでいる満足感がお客様の表情から感じられました。白岩シェフは、この時季の旬の素材である水茄子、新生姜、あんずを使ったデザートについて解説、また今回使い分けた3種類のチョコレートについても触れました。(以下に要旨を掲載)。



また、「ジャンティ・オジェ」高柳シェフのご厚意で、「ラ・ピエール・ブランシュ」の販売コーナーも設けられ、お召し上がりいただいたエマンセ、アマンド・ショコラや、ブラウニー、フィナンシェ、フルーツケーク、パン・ド・ジェンヌなど、PBのお菓子を直接お客様にご紹介させていただく機会となりました。

前回同様に好評のうちに幕を閉じた「夢の饗宴」。白岩シェフは「いろいろなカテゴリーのシェフが集まって料理をすることはとても刺激的なこと」と言います。「自分の知らないことを知ることができる機会。調理の仕方、表現の仕方がお菓子屋さんとは違う。料理人達は常にフレッシュなものを目の前にしているから、必ず下ごしらえが必要になります。その処理の仕方にいろいろなアイデアがあって、それを目の当たりにできるのがとてもおもしろい」。

次回の「夢の饗宴」の開催は今秋の予定。今度はテーマとなる素材を決めて実施しようと現在プランが進んでおります。どうぞお楽しみに。日程等、詳細につきましては、「ジャンティ・オジェ」TEL:078-231-2815までお問い合わせくださいますようお願いいたします。



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「水茄子のコンポート」は、今が旬の泉州の水茄子と新生姜を合わせたコンポート。生で食べても美味しい水茄子の甘味と、新生姜のフレッシュな香りとえぐ味のないキリッとした辛さがよく合います。水茄子はキュキュッとした独特の食感を生かすように、芯が残る程度に焼き茄子を作る感覚でオーブンで焼き、刻んだ新生姜とバニラのシロップを加えてひと煮立ちさせておきます。供する直前にレモン果汁をふりかけて仕上げる、どんな料理の後にも楽しんでいただける爽やかな初夏のデザートです。

「アマレットとショコラのグラスの盛り合わせ」は、フレッシュのアプリコット(あんず)の仁を割って牛乳と一緒にピューレ状にして作るアマレットのアイスクリームと、オペラ社の《サマナ》を使った濃厚なチョコレートのアイスクリーム。それぞれサクサクのくるみのクランブルの上に盛りました。皿の上にごく薄く砂糖を敷いていて、アプリコットのアイスクリームにはフレッシュのアプリコットとバニラのソースを、チョコレートのアイスクリームにはピューレにしたフランボワ−ズを添えました。

《サマナ》は中南米ドミニカ共和国のカカオ豆から作る個性的なチョコレートで、くせのある強烈な香りを持っています。冷菓にはこのように強烈な香りを持つチョコレートを使います。ヴァローナのチョコレートなら《ピュアカライブ》。冷たいアイスクリームにしてもしっかりと余韻が残るチョコレートを選びます。また、チョコレートのアイスクリームは冷蔵庫に保管すると非常に固くしまってしまうので、作業性を考えるとチョコレートを加える分量には限度がありますが、今日は自分の出したい味がきちんと表現できるまで、通常の3倍近い分量のチョコレートを加えています。これがチョコレートのアイスクリームです。

「プティフールとショコラ」は、オレンジスライスのシロップ漬けに半分だけ《サマナ》でコーティングした「エマンセ」、レモン果皮のバトンのシロップ漬けをオペラ社のミルクチョコレート《ディヴァ》でコーティングした「エギュイエット・シトロン」、キャラメリゼしたアーモンドにオペラ社の《レガート》をかけてカカオ・プードルをまぶした「アマンド・ショコラ」、カリカリとしたココナッツのクッキー「ガレット・ココ」を一皿に盛り合わせました。この一皿の中に、実は3種類のチョコレートが使われているのです。

しっかりとした甘味とほど良い酸味を持つオレンジのコンフィにはアイスクリームに使った強い香りを持つ《サマナ》。西アフリカのコート・ジヴォワール(象牙海岸)のカカオ豆から作る《ディヴァ》は、カカオの豆の味とアロマの余韻が残る美味しいミルクチョコレートで、レモンのコンフィの爽やかな酸味によく合います。アマンド・ショコラに使った《レガート》は、他のオペラ社のチョコレートよりもカカオ分の低いチョコレート。カラメリゼしたアーモンドに過剰な苦味がかからないように甘いチョコレートを使ってバランスを取りました。

味のバランスに加えて、チョコレートはワインやシガーのようにアロマの余韻を楽しむものですから、それぞれの素材に合わせてどういう余韻を残したいかを考えてチョコレートをセレクトしています。現在はとても個性的なチョコレートがたくさん出てきていますから、ただひとくくりにチョコレートととらえるのではなく、それぞれの持つ香りを感じ取りながら、素材との組み合わせを楽しんでいただければと思います。

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